映画館は何度も行くけど、劇場に足を運んだことはないという方、結構多いのではないでしょうか?
確かに、舞台は、「難しそう」「敷居が高そう」とかなかなか踏み込みづらいイメージがあるかもしれません。
しかし、実際は、そのような心配はありません。逆に、舞台と客席の一体感を感じるとともに、画面上でなく、俳優さんたちと直接会えている感覚になります。
とはいえ、一言で「舞台」といっても、歌舞伎、ミュージカル、宝塚、演劇、小劇場、大衆演劇などなど、色々種類があります。今回は、その中から演劇を取り上げたいと思います。
・初心者でも見やすい演劇
・初心者でもわかりやすい観劇マナー
について取り上げたいと思います。
初心者でも安心して観劇できる舞台は?
あくまで、私の経験上ですが、初心者でも見やすい演劇は、
・知っている俳優が出ている
・東京、大阪だけでなく、地方公演もやっている
ものがいいと思います。
というのも、演劇はアンダーグラウンドな文化でもあり、演劇だけを専門に活動している俳優や、小劇場を中心に特定のファンを獲得している劇団があります。ただ、演劇出身の俳優でもテレビで活躍している俳優さんや、アイドル出身だけど演劇に挑戦している俳優などが出演していれば、「あ、あの俳優さん、あのドラマに出ていた人だ」などと思い、初めてでもお芝居に気持ちが入りやすいと思います。
また、地方公演をやっている作品なら、俳優さんも色々なお客さんに慣れていますし、地方でもお客さんが入る人気作品、つまり「おもしろい!」ということになります。
そこで、今回は、今発表されている年内の作品で、初心者でも安心して観劇できる作品をご紹介したいと思います。
兎、波を走る (NODA・MAP)
演出 | 東京公演 | 大阪公演 | 博多公演 | 出演者 |
野田秀樹 | 6月17日~7月30日 (東京芸術劇場プレイハウス】 | 8月3日~8月13日 (新歌舞伎座) | 8月17日~8月27日 (博多座】 | 高橋一生 松たか子 多部未華子 ほか |
日本の演出家でも有名な野田秀樹さんの主宰する劇団「NODA・MAP」の作品。2年ぶりの書き下ろし最新作だそうです。
橋からの眺め | PARCO STAGE -パルコステージ-
演出 | 東京公演 | 北九州 | 広島 | 京都 | 出演者 |
ジョー・ヒル=ギビンズ | 9月2日~9月24日 (東京芸術劇場プ レイハウス) | 10月1日 (J:COM北九州芸術劇場) | 10月4日 (JMSアステールプラザ) | 10月14,15日 (京都劇場) | 伊藤英明 坂井真紀 高橋克実 ほか |
イギリスで賞をいくつも授賞した同作品。主演は13年ぶりの舞台出演の伊藤英明さん、妻役に映像のみならず舞台でも高評価を集める坂井真紀さんです。それ以外に、福地桃子さん、松島庄汰さん、和田正人さん、高橋克実さんの6人が出演します。
伊藤英明、13年ぶり舞台決定 悲劇もたらす主人公に<橋からの眺め>(モデルプレス)
ロミオとジュリエット ROMEO AND JULIET
演出 | 東京公演 | 大阪 | 富山 | 宮城 | 出演者 |
井上尊晶 | 9月13日~24日 (有楽町よみうりホール) | 9月30日~10月1日 (森ノ宮ピロティホール) | 10月7、8日 (富山県民ホール) | 10月28,29日 (電力ホール) | 高宇真宙 藤野涼子 など |
映画、バレエ、ミュージカルでも人気の同作品を、蜷川幸雄の演出助手としてシェイクスピア劇を一番間近で体感してきた井上尊晶さんが演出します。ドラマや映画で大活躍の若手俳優・高杉真宙さんは初のシェイクスピア劇だそうです。
高杉真宙主演舞台「ロミオとジュリエット」2023年秋上演へ メインビジュアル公開
上記の作品は、有名俳優さんが出演されており、チケットをとるのが大変かもしれません。が、地方公演もあり、多分ヒット間違いなしの作品です。チケットサイトなどを見ながら、好みの演劇を選んでみませんか。また、お近くの劇場で探すのも良いと思います。
初心者でも安心!観劇マナーってあるの?
初めてといっても、舞台を見るためのマナーは守りたいものですね。映画館やライブなどに行くようなノリで劇場に行ってしまうと、周りの方に迷惑をかけてしまったり、恥ずかしい思いをするかもしれません。
事前に最低限のマナーは押さえておきましょう。
・携帯、スマホの電源は必ず切る・・・マナーモードも響いてしまうので、できれば切ったほうが良いですね。また、見るのも控えましょう。スマホの明かりで、近くの方が気にしてしまうかもしれないからです。もちろん、上演中の撮影は禁止です!
・客席での飲食禁止・・・映画館では食べながら鑑賞できますが、舞台では基本的には禁止です。食べる音や、パッケージを破る音などが気になってしまいます。幕前や幕間にロビーなどで済ませましょう。
・しゃべってはいけない・・・気になる場面や俳優さんのことを、同行した方とおしゃべりしたいですね。でも、それは幕間や終演後にとっておきましょう。小声でも劇場では目立ってしまいます。
・座席では背もたれに背中をつけて・・・前のめりになると、後ろの席の方が見えなくなてしまいます。気をつけましょう。
・手荷物は預けて・・・大きな荷物を持っていると、席に置けなくて、出入りが不便になってしまいます。同じ列の方が出入りするときも、迷惑がかかってしまうので、必ず劇場内のコインロッカーや案内所で預かってもらいましょう。
・スタンディングオーベーションは参加して・・・初めての舞台で、スタンディングオーベーションがあると、びっくりして、立っていいのかいけないのか分からなくてドキドキしてしまいますね。遠慮なく参加し、出演者の方々に惜しみない拍手をお送りください。ちなみに、スタンディングオーベーションがない舞台もありますので、お気をつけください(^^)
【まとめ】初心者でも観劇をおすすめできる理由
ここまで、初心者でも楽しめる舞台や観劇マナーについてご紹介してきました。
まとめますと、
・初めて舞台を見る方は、知っている俳優さんが出ていると見やすいかも
・地方公演をしている作品は、人気作品だと思うので、おもしろい可能性が高い
・観劇マナーは必ず守って初観劇を楽しもう
です。
初めて劇場に入る方も、マナーさえ守れば、まったく敷居は感じません。むしろ、舞台装置や衣装、出演者の表情や演技など、一体化した空間を楽しめると思います。それに、音響などが加わわると、映画館とは違った独特な臨場感を味わることでしょう。私の場合は、舞台を見ると、何日もその舞台の空気感が残ってしまい、日常生活に支障を来してしまうことがありますが(^_^;しかし、なかなか、そのような体験は、普段の生活をしていると味わえません。皆さんのエンターテインメントの中に、ぜひ「舞台」という項目を入れていただけるとうれしいです。ぜひともお気に入りのものを探して、劇場に足を運んでもらえたらと思います。
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